古文
今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。野山にまじりて竹をとりつつ、よろづのことに使ひけり。名をば、さぬきの造となむいひける。
その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。あやしがりて、寄りて見るに、筒の中光りたり。
それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。
竹取の翁、竹を取るに、この子を見付けて後に竹取るに、節を隔てて、よごとに、黄金ある竹を見付くること重なりぬ。かくて翁、やうやう豊かになりゆく。
この児、養ふほどに、すくすくと大きになりまさる。三月ばかりになるほどに、よきほどなる人になりぬれば、髪上げなど相して、髪上げさせ、裳着す。
帳のうちよりも出ださず、いつき養ふ。この児のかたちけうらなること世になく、屋のうちは暗き所なく光り満ちたり。
『竹取物語』
基本問題①
( )に適当な語句を入れなさい。
野山にまじりての意味として適切なものを次から選びなさい。(⑤)
「あやしがりて」の意味と、誰が「あやしがりて」なのか答えなさい。(⑦)(⑧)
「三寸ばかりなる人」の「三寸」とはどのくらいの大きさか。次から選びなさい。(⑨)
「うつくしうて」とはどのような感じか。最も適切なものを選びなさい。(⑩)
基本問題②
「黄金」はどこにあったのか。選びなさい。(②)
「児」はどのくらいで成人の大人のようになったか。次から選びなさい。(⑦)
